乳がんの術後、抗がん剤4クールを終えて、ウィッグがいらなくなるくらい髪が伸びてきたころ。近所のスポーツクラブに通うようになりました。エクササイズやヨガ、フラダンスのレッスンを楽しんでいました。
そんなある日、ヨガインストラクターになろうという気持ちが、むくむくと湧いてきました。やりたいとなれば即行動。
ヨガスタジオで半年間の研修を受け、ヨガ講師として活動するようになりました。
乳がんヨガの講座で
数年経ったある日、乳がんヨガ指導者養成講座というものがあることを知りました。
乳がん経験者さんと一緒にヨガレッスンができたらいいな。そう思って、受講することにしました。1日で完結する講座です。
乳がん経験者であることは、ふせて参加しました。
学んだのは、こんなことです。
- 乳がんについて
- 乳がんになった人の気持ち
- 乳がんにおけるメンタルケア
- 診断後、術前、術後、社会復帰の方のヨガ
- 腕が上がらない人のためのヨガ
- 抗がん剤、放射線治療中の方に注意すること
- リンパ浮腫について
その講座の中で、ひとつの問いについて意見を出し合う場面がありました。
「乳がんになった人が一番辛いと思うことは、なんでしょう?」
順番に意見を述べていきます。
乳がんになった当時、子供たちはまだ幼く、そばにいて成長を見守ることができないかもしれない。幼い子を残して、この世を去ることになるかもしれない。そう思ったことに、絶望を覚えました。
だから、そのまま答えました。
「命が絶たれるかもしれないという恐怖に怯えることです」
すると先生は、「違う!」と思い切り否定しました。
正解は、「乳房を失うことで女性性を損なうこと」だそうです。
もちろん、それもその通りだと思います。
立場によってそれぞれです。乳房を失うことが一番辛いという人も、きっといると思います。
でも、私にとっては、命あっての物種でした。
乳がんの経験をふせていたとはいえ、乳がん経験者でもない人から気持ちを否定されて、なんともモヤモヤした1日でした。
乳がんの手術から14年。迷う時間をもらえたことに感謝しながら、今、乳房再建の途中にいます。
この記事を書いた人
なぎ|ヨガ講師。2012年、41歳で乳がんの手術を受けました。健康的なことをしなくては!という思いに駆られ、ヨガの先生になりました。抗がん剤治療・10年間の抗ホルモン治療を経て、2026年にインプラントによる乳房再建手術を受ける(このブログはその記録です)。
このブログは私個人の体験記録です。

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